2007年02月16日(金)
狂犬病 [病気に関するお話]
狂犬病・・・名前が悪いですね。犬が狂う病気なんて失礼な!!
かわいいワンちゃんをまるで気〇〇いみたいに・・・
病気に関する詳しい話はタイトルをクリックしていただくと農水省のページに行くので参考にしてください。
狂犬病は犬ばかりでなくほとんど全ての哺乳類が感染します。人間が感染すると最近話題になったように、呼吸筋の麻痺が来て死んでしまいます。海外に行った時は決して日本にいる感覚でそこらのワンちゃんに手を出してはいけません。万が一咬まれたら、傷口を石鹸でよく洗い、直ちに現地の医者にかかり抗血清投与とワクチンを接種してください。
幸いなことに現在日本は狂犬病に関しては清浄国です。戦後の狂犬病予防接種と野良犬の淘汰の結果といえます。
ただ最近は、狂犬病ワクチンの予防率が落ちているのが気がかりです。
日本で恐ろしい病気を蔓延させないためにも、病気でない健康なワンちゃんは狂犬病予防接種をすることをお勧めします(狂犬病予防法で飼主の義務と定められています)。
Posted at 23時49分
2007年02月15日(木)
春の訪れ [院長日記]
昨日全国で「春一番」が吹き荒れ遭難した船もあるようです。
梅の花、ウグイス、菜の花、つくしなど春の訪れを感じるのは人それぞれでしょう。私の場合は小学生、しかも低学年のうちから毎年、春先になると「花粉症」になります。目が痒くなり、クシャミ、鼻水が止まらなくなるあれです。
私は自分の「鼻」で春の訪れを感じます。
本来なら生命感に満ち溢れ、新しい生活がスタートするなんとなくわくわくする季節なのでしょうけれど、私の場合、ゴールデンウイークくらいまで憂鬱な日々が続きます。早いとこ夏になってくれると良いのですが。
Posted at 15時59分
2007年02月09日(金)
体にしこりができたのですが・・・ [病気に関するお話]
動物も中高年になってくると体にしこりができるのはよくあることです。
ここでお願いしたいのは、くれぐれも何の根拠もないまま
「しばらく様子を見よう」
と考えないでください。様子を見る=何もしない 事です。
いったん出来てしまったものは引っ込むはずありません。とりあえず獣医師に相談してください。何もうちの病院でなくてもかまいませんので。
獣医師がよくやることとしては、
とりあえずしこりに細い針を刺させてもらって、
@化膿あるいは炎症か
A化膿ではなく腫瘍(いわゆる癌)の可能性は考えられないか
をスクリーニング的にチェックします。@であれば抗生剤で8割がた治ってしまいます。Aの場合は小さいうちにゆとりをもって大きめに切除し病理組織検査に提出します。そこで良性腫瘍であれば一安心、悪性腫瘍であれば経過観察を念入りにしながら、抗がん剤に反応するものであれば抗がん剤を使用するかどうかご相談することとなります。
もちろん処置(手術)は全身麻酔下で行うこととなるので、あまりにも高齢な子はやめておいたほうが良いこともあります。最終的な判断は飼主さんにしていただくこととなりますが、いずれにせよ体にしこりを見つけた場合は小さいうちになんとかすることをお勧めしておきます。
Posted at 00時03分
【 過去の記事へ 】