みずこし動物病院

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2007年02月01日(木)

鳥インフルエンザ [病気に関するお話]

最近、また鳥インフルエンザが猛威を振るっています。
しかし、過剰な反応、心配はする必要ありません。

1.鶏卵・鶏肉からは感染しません。
ただし養鶏業者、養鶏にかかわる獣医師は注意が必要です。
2.飼育鳥・学校の鳥は閉鎖空間(鳥かご内で野鳥との連絡がない場合)で飼育している限りは病気の感染ルートがありません。
3.感染源と考えられているのは水禽類(カモ類)であり、一般の人が水禽類と密に触れ合うことは考えられません。

今後とも事態の推移を大騒ぎすることなく冷静に見守りましょう。
タイトルをクリックしていただくと日本小動物獣医師会のサイトに行きます。関心ののある方は是非どうぞ。

Posted at 16時14分

2007年01月26日(金)

尿閉(結石で詰まっておしっこが出なくなること)の話 [病気に関するお話]

尿閉とは主に尿路結石で尿道がふさがってしまいおしっこが出なくなることを言います。犬、猫ともに、男の子の方が女の子よりも尿道が細くて長いため、尿閉のリスクが高いです。
こうなったら緊急です。決してそのまま様子をみるなどしてはいけません。
直ちに病院へGOです。様子を見ていると最悪の場合、尿毒症を起こして死んでしまいます。
検査の結果、単に膀胱炎でおしっこが近くなっているだけなら一安心。緊急性はありません。おしっこの検査をしっかり行い原因に応じた治療をしっかりやっていきましょう。
尿閉の場合は、尿カテーテルなどを用いて、直ちにおしっこが出るような処置を行いますが、重症の場合、尿道内にぎっしり結石が詰まってしまいカテーテルが入らない事があります。こうなったらもう緊急OPEしか助かる道はありません。うちでも年に2〜3回は尿閉の緊急OPEを行います。
こんなことにならないように常日頃から元気・食欲はいつもどおりか?うんち・おしっこはきちんと出てるか?量・色・臭気に変化はないか観察しておきましょう。

Posted at 23時43分

2007年01月18日(木)

猫は悪くない? 猫ひっかき病 [病気に関するお話]

猫ひっかき病をご存知でしょうか?
私も開院当初、かかりました。診察中にネコさんにやられたのだと思いますが、左手首の引っかき傷がいつまでも汁っぽく、1週間以上37℃ちょっとの微熱が続きました。仕事柄動物に引っかかれることなどしょっちゅうあるので、いちいち気にしてなかったし、いつやられたのかも覚えもありませんでした。しかしそのうち、わきの下のリンパ節が鶏の卵ぐらいに腫れ上がったため、さすがに「これは、猫ひっかき病かも」と思い、病院(もちろん人間のです)へ行きました。シプロキサシン(抗生剤)を処方してもらい、2週間ぐらいでリンパ節の腫れもひき、熱も下がり完治しました。

この病気はネコさんがノミに刺されること(必ずノミが菌を持っているわけではありませんが)でBartonella henselaeと言う細菌を爪や口に保菌するようになり、それが人に感染します。
つまり、ネコさんがノミに吸血されなければ良いわけです。
要するにネコさんが悪いわけではなく、ノミが悪いのです。
1.ネコさんは室内で飼育する
2.定期的にノミの予防をする(動物病院処方のノミの薬をお勧めします)
これだけで飼主さんが猫ひっかき病に感染するリスクは非常に低くなります。ただし、野外でちび猫を保護したとき、ノミが感染しているケースが多く見られます。とりあえずノミがついているようならノミの定期的な駆除・予防を第一にお勧めいたします。

*タイトル「猫ひっかき病」をクリックすると猫ひっかき病の詳しく書かれているサイトに行きます。

Posted at 17時29分

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