2007年05月04日(金)
熱中症に気をつけて [病気に関するお話]
ゴールデン・ウイークも中盤に差し掛かりましたが、飼主の皆さんいかがお過ごしでしょうか? お休みを満喫されてますか? 仕事の方はご苦労様です。その分他の日にゆっくり休んでくださいね。
うちは今日も午前中は診察やってます。
ところで、最近昼間は汗ばむほどになってきましたね。急激に気温が上昇するときに、是非気をつけていただきたいのは、ワンちゃんの熱中症です。
真夏よりも、むしろゴールデンウィークくらいから梅雨時にかけてが多く見られます。 急激な気温の上昇にワンちゃんの体が適応できないためと思われます。熱中症になりやすいワンちゃんは
1.肥満
2.大型犬
3.短頭種(パグ、シー・ズー、ペキニーズ、チン、ブルドック各種)
4.興奮しやすいワンちゃん
です。 症状は
1.いつもよりゼイゼイと呼吸が荒く目が真っ赤に充血
2.ゼイゼイいってぐったりしている
3.体が熱くゼイゼイいって意識朦朧
などです。「今日は蒸し暑いな」と感じたらとりあえずワンちゃんの様子を見てください。ワンちゃんがいつもよりゼイゼイいって、いかにも暑そうなら人間は我慢できてもワンちゃんのためにクーラーや扇風機を使って体を冷やしてあげてください。新鮮なお水をたっぷり与えてください。
それで呼吸が落ち着き快適そうな顔になればOKです。
飼主さんが気がついたとき、すでにワンちゃんがゼイゼイいってぐったりして意識朦朧としているようならとりあえずやっていただくことは、体の冷却です。お風呂場に行ってシャワーで冷水を体に思いっきりかけてください。そのとき誤嚥(気管に入ってしまうこと)しないように気をつけてください。
冷やしている間に病院に連絡をし、連絡がつき次第、ワンちゃんを冷やしながら病院に連れてきてください。
ここで大事なのは、必ず病院にアポをとり診察可能なことを確認してから病院にお連れいただくことです。
うちに限らず、どこの病院でもそうですが、獣医師が不在の場合は診察治療ができないため、せっかく大急ぎで病院へ行っても、またそこから別の病院を探さなければなりません。この時間のロスが明暗を分けてしまうことがあります。
かかりつけの病院に連絡が取れない場合、手術中などで診察ができない場合は、決して、かかりつけの病院にこだわらずに、診察可能な病院を探していただき、直ちに治療を受けていただくことをお勧めいたします。
夜間の場合(PM9:00〜AM2:00)は名古屋獣医師会夜間緊急診療所をお勧めします。必ず電話でアポを取っていただき当直の獣医師の指示に従ってください。
繰り返しになりますが、熱中症が疑われる場合は、くれぐれもしばらく様子を見ようとは考えないでください。本当の緊急です!!
Posted at 08時25分