みずこし動物病院

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2007年06月16日(土)

外耳炎(耳のかゆみ・痛み) [病気に関するお話]

 梅雨時になると、増えてくるのがワンちゃんの外耳炎です。気温と湿度が上昇すると急に増えてきます。
1.しきりと頭を振る
2.耳がたれてしまった
3.耳がくさい
4.しきりと後ろ足で耳を掻く
5.耳の下を触ると悲鳴を上げる
こんな症状が見られたら外耳炎の疑いです。特に垂れ耳のワンちゃんは要注意。
普段はあまり悪さをしない常在菌(ふだんから耳の中に住み着いている菌)が、温度や湿度の変化によって過剰に増殖することによって症状を引き起こすことが多いように思われます。もちろん病的な細菌が原因で外耳炎が起きることもあります。
 たかが耳の痒み、と思われるかもしれませんが、こじらせて重症化すると耳の穴がふさがってしまって、薬ではどうにもならず、手術が必要となるケースもあります。
 治療には根気が必要で、症状が落ち着くまで予想以上に時間がかかるケースも少なくありません。
 外耳炎の発症には、個人の体質によるところが大きく、同じ犬種で同じ環境で飼育しているにもかかわらず、片方の子ばかり毎年外耳炎になってしまうこともあります。アレルギー性皮膚炎が関与しているという説も有力です。
 1〜5のような症状に気づいたら様子を見るよりは、とりあえず病院へワンちゃんをお連れください。

Posted at 17時20分

2007年05月17日(木)

マイクロチップとは [病気に関するお話]

詳しくは
http://www.animal-navi.com/navi/ready/mc/mc.html
にアクセスしていただくか、グーグルの検索で「マイクロチップ」と入力して検索していただくと、いろいろ書いてあります。

ここではできるだけ簡単にお話します。
動物の背中にマイクロチップというデータの入った小さな円筒状のものを挿入します。皮下注射程度の痛みなのでもちろん特殊なケース(飼主さんが動物が抑えられない、凶暴で暴れてしまうなど)以外は麻酔なしで処置ができます。
 
マイクロチップには番号がデーターとして入ってますが、この番号を登録センターAIPO(動物ID普及推進会議)・(社)日本動物保護管理協会に登録します。このとき登録されたID番号は日本国内のみならず、世界中で通用します。

このマイクロチップのID番号をリーダーと呼ばれる読み取り器で読み取ります。

マイクロチップが必ず必要な場合は、
1.突然の転勤などで海外赴任がきまり、動物も一緒に連れて行く場合。動物検疫所を通るにはマイクロチップなしでは不可能です。
2.環境省の定める特定外来生物・特定(危険)動物を飼育する場合。
です。

マイクロチップが挿入してあると有用と考えられる場合は
1.動物が迷子になった場合。
2.動物が盗難にあい、それらしい動物を見つけたが、相手方が自分の所有を主張し譲らない場合、マイクロチップのデーターを読み取れば一発で解決します。

もちろん動物の体内に異物を挿入するわけなので、違和感、抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。
 現時点で、日本で生活する限り、犬猫のマイクロチップは任意のものなので、「こんなものもあるんだ」というくらいの知識として知っておいていただければと思います。

Posted at 08時52分

2007年05月04日(金)

熱中症に気をつけて [病気に関するお話]

 ゴールデン・ウイークも中盤に差し掛かりましたが、飼主の皆さんいかがお過ごしでしょうか? お休みを満喫されてますか? 仕事の方はご苦労様です。その分他の日にゆっくり休んでくださいね。
  うちは今日も午前中は診察やってます。

 ところで、最近昼間は汗ばむほどになってきましたね。急激に気温が上昇するときに、是非気をつけていただきたいのは、ワンちゃんの熱中症です。
真夏よりも、むしろゴールデンウィークくらいから梅雨時にかけてが多く見られます。 急激な気温の上昇にワンちゃんの体が適応できないためと思われます。熱中症になりやすいワンちゃんは
1.肥満
2.大型犬
3.短頭種(パグ、シー・ズー、ペキニーズ、チン、ブルドック各種)
4.興奮しやすいワンちゃん
です。 症状は
1.いつもよりゼイゼイと呼吸が荒く目が真っ赤に充血
2.ゼイゼイいってぐったりしている
3.体が熱くゼイゼイいって意識朦朧
 などです。「今日は蒸し暑いな」と感じたらとりあえずワンちゃんの様子を見てください。ワンちゃんがいつもよりゼイゼイいって、いかにも暑そうなら人間は我慢できてもワンちゃんのためにクーラーや扇風機を使って体を冷やしてあげてください。新鮮なお水をたっぷり与えてください。
 それで呼吸が落ち着き快適そうな顔になればOKです。
飼主さんが気がついたとき、すでにワンちゃんがゼイゼイいってぐったりして意識朦朧としているようならとりあえずやっていただくことは、体の冷却です。お風呂場に行ってシャワーで冷水を体に思いっきりかけてください。そのとき誤嚥(気管に入ってしまうこと)しないように気をつけてください。
 冷やしている間に病院に連絡をし、連絡がつき次第、ワンちゃんを冷やしながら病院に連れてきてください。
 ここで大事なのは、必ず病院にアポをとり診察可能なことを確認してから病院にお連れいただくことです。
 うちに限らず、どこの病院でもそうですが、獣医師が不在の場合は診察治療ができないため、せっかく大急ぎで病院へ行っても、またそこから別の病院を探さなければなりません。この時間のロスが明暗を分けてしまうことがあります。

かかりつけの病院に連絡が取れない場合、手術中などで診察ができない場合は、決して、かかりつけの病院にこだわらずに、診察可能な病院を探していただき、直ちに治療を受けていただくことをお勧めいたします。

夜間の場合(PM9:00〜AM2:00)は名古屋獣医師会夜間緊急診療所をお勧めします。必ず電話でアポを取っていただき当直の獣医師の指示に従ってください。
 
繰り返しになりますが、熱中症が疑われる場合は、くれぐれもしばらく様子を見ようとは考えないでください。本当の緊急です!!

Posted at 08時25分

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