みずこし動物病院

2007年07月19日(木)

糖尿病1 [病気に関するお話]

今回は糖尿病のお話です。
小難しいことを書いてもしょうがないのでごく簡単にいきます。

 糖尿病=おしっこにブドウ糖が出て行ってしまう病気です。
犬・猫も糖尿病になります。

インスリンの不足→外部よりインスリンを補充する、というのが治療です。

食事を摂取すると蛋白質、ブドウ糖、脂質が消化、吸収され、血液中のブドウ糖濃度が上昇します。すると膵臓(すいぞう)からインスリンが分泌され、血液中のブドウ糖が体に取り込まれます。
原因は何にせよ、インスリンが足りないと血液中のブドウ糖が体に取り込まれず、血糖値が下がらないため腎臓からブドウ糖が尿とともに漏れ出します。
 ブドウ糖が尿に漏れ出すとき、同時にどんどん水分も引っ張られるためいつも喉が渇き、水を飲みまくり、がんがんおしっこが出ます(多飲多尿)。経過が長い(長期間糖尿病と気づかず放置した場合)と食べているのにかかわらず、どんどん痩せてきます。

治療は単純です。インスリンを注射で毎日2回(例外はあります)入れてあげるだけです。
人間の場合は運動や食事療法、血糖降下剤を用いることがあるそうですが、動物の場合はとりあえずインスリン注射です。

それに加え、補助療法として食事療法などを併用するとコントロールしやすくなります。

次回は糖尿病の原因を書く予定です。

Posted at 08時07分

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