2007年06月16日(土)
外耳炎(耳のかゆみ・痛み) [病気に関するお話]
梅雨時になると、増えてくるのがワンちゃんの外耳炎です。気温と湿度が上昇すると急に増えてきます。
1.しきりと頭を振る
2.耳がたれてしまった
3.耳がくさい
4.しきりと後ろ足で耳を掻く
5.耳の下を触ると悲鳴を上げる
こんな症状が見られたら外耳炎の疑いです。特に垂れ耳のワンちゃんは要注意。
普段はあまり悪さをしない常在菌(ふだんから耳の中に住み着いている菌)が、温度や湿度の変化によって過剰に増殖することによって症状を引き起こすことが多いように思われます。もちろん病的な細菌が原因で外耳炎が起きることもあります。
たかが耳の痒み、と思われるかもしれませんが、こじらせて重症化すると耳の穴がふさがってしまって、薬ではどうにもならず、手術が必要となるケースもあります。
治療には根気が必要で、症状が落ち着くまで予想以上に時間がかかるケースも少なくありません。
外耳炎の発症には、個人の体質によるところが大きく、同じ犬種で同じ環境で飼育しているにもかかわらず、片方の子ばかり毎年外耳炎になってしまうこともあります。アレルギー性皮膚炎が関与しているという説も有力です。
1〜5のような症状に気づいたら様子を見るよりは、とりあえず病院へワンちゃんをお連れください。
Posted at 17時20分