寒くなってきましたね。
動物（特に猫）も咳、くしゃみ、鼻水などのいわゆる風邪のような呼吸器症状を呈することが多くなります。
　そこでご注意！
今でこそほとんど聞きませんが、私が獣医師なりたてのころ、「犬が風邪ひいたので俺の風邪薬のませてやった。」とか「猫がくしゃみしとったで風邪薬やった。」などとよく聞いたものでした。しかし、風邪薬の有効成分である解熱鎮痛剤（非ステロイド系抗炎症薬）が犬、猫には曲者です。
例を挙げると
　アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンなど
これらの薬剤は摂取すると、溶血性貧血（赤血球が壊れて貧血）、胃腸穿孔（胃や腸に穴が開く）、急性腎不全などを引き起こして最悪の場合、命にかかわることがあります。特にネコさんはこれらの薬剤の毒性が強く出やすいので注意が必要です。
最近は、動物用のとてもやさしい解熱鎮痛剤があります（いわゆる風邪の症状で使うことはありませんが）。安易な人薬の使用は慎んでいただいたほうが無難です。もっとも、われわれ獣医師も、犬猫用の薬自体があまりないため人用の薬をよく用います。ただし、犬猫に使っても安全でしかも効果的であるとわかっている薬しか用いませんけどね。
同じ薬でも、動物種によって、有効な場合と有害になってしまうものがあるということは知っておいて損はないと思います。

火曜日の夜、診察終了後名古屋港にシーバス（スズキ）を釣りに行きました。真冬の夜中のボートフィッシングです。本当なら12/26に釣り収めの予定でしたが、爆弾低気圧のせいで中止になってしまいました。今回も土曜日曜と再び爆弾低気圧が来たので中止か？と思いましたが大丈夫でした。よって今回がH19年の釣り初めということで、期待に胸を膨らませ、いざ出船!!
深夜の名古屋港は、夜景も星もきれいで海も穏やかでした。が、しかし放射冷却の影響で寒いなんてもんじゃありません。釣ってる最中はまだ良いのですが、ポイント移動中のボートの上は吹き抜ける冷風で指先や耳先が痛くなってきます。気分転換に楽しみにしていた魚釣りが、なんだか寒空の中、精神を鍛える荒行をしているようです。
釣果のほうはボチボチでチーバス（ちびっこいシーバス）ばかりでしたが、そこそこ楽しめました。
もうしばらくは、遊びに行っているのか修行をしているのか良くわからないような寒い日々が続きます。魚釣りをしない人から見ると、こんな寒い中バカみたいと思うことでしょう。
あっ、そうか!!　病院のスタッフや家族がみんな風邪をひく中、院長である私だけがが風邪をひかない理由がわかりました。昔からバ※は風邪ひかないといいますが、私はきっとバ※だったのですね。氷点下の夜中に何も考えずに釣りにいくような大バ※ものだから風邪をひかずにすんでいるに違いありません。風邪をひいて患者様にご迷惑をかけないように、寒空の中せっせと釣りに行くことにしましょう。

「食足りてこそ世の中が平和になる」
誰の言葉かご存知でしょうか？日清食品の創業者でチキンラーメン（世界初のインスタントラーメン）を開発した安藤百福氏の言葉です。自分も今日知りました。確かに、空腹でひもじい思いをすると人間イライラするものです。私も若いころはそうでした。チキンラーメンといえば今もバリバリの現役で、同じ日清のカップヌードルとともに私の好きなインスタントラーメンのベスト１０に入っています。最近は子供の手前、食べる回数がずいぶん減りましたが、学生時代や独身時代はずいぶんお世話になったものです。
安藤さんは１月４日の日清食品の仕事始めに出席し、１月５日に自宅で倒れそのまま亡くなってしまったそうです。享年９６歳で最後まで商品開発を続けられていたそうです。安藤さんの仕事に対する情熱は是非見習いたいなと思います。　安藤さんのご冥福をお祈りいたします。
合掌。