みずこし動物病院

2007年09月02日(日)

子宮蓄膿症pyometra [病気に関するお話]

子宮蓄膿症をご存知ですか?
犬、猫、ウサギ、ハムスターに発症しますが、今回は犬の話です。
子宮蓄膿症とは子宮が化膿してきて、だんだん調子が悪くなり、放置しておく(飼主さん的には、そのうち良くなると思って様子を見ていた)と死んでしまう病気です。ベストの治療は手術です。
症状は、
1.ずっと生理(発情出血)が続いていたと思ったら元気がなくなってきた。
2.生理が終ってからやたら飲水量が増え、食欲が落ちてきた。
3.生理が終って1〜2ヶ月たつがおなかが膨らんできて、熱っぽい。
4.外陰部に下痢のようなオリモノ(膿)が出て悪臭を放つ。
などです。思い当たることがあればお早めに病院へお連れください。

主なリスクファクターは
1.出産経験の無い5〜6才以上の避妊手術を行っていないワンちゃん(ただし生後1年のワンちゃんの子宮蓄膿症も経験してます。)
2.昔、避妊用のインプラントを用いて、その後何もしていない。
3.望まない交尾をしてしまったため、ホルモン注射で着床阻止(避妊処置)を行った。
などです。

7月8月で合計3頭、子宮蓄膿症の手術をしました。
内訳はG.レトリバー、ダルメシアン、G.レトリバーです。
 どうしてうちの病院は大きい子ばかりなのでしょう? 以前はヨーキー、ポメ、シーズー、シェルテイ、柴など小型中型犬が多かったのですが・・・・・
しかし、思い返してみるとうちの病院は大きいワンちゃんの子宮蓄膿症を結構やってます。
大きいワンちゃんの子宮蓄膿症は手術が大変です・・・・・

Posted at 00時17分

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