今日は久しぶりに午後の診察がゆったりペースでした。
4月に入ってから普段の病気の子の診察に加え、狂犬病注射、フィラリア予防と大忙しです。夜の緊急手術も結構入ります。少しばかりバテ気味です。
今日は久しぶりに2時前に布団に入れそうです。もう1杯だけ焼酎を飲んで寝ます。
　明日も頑張るぞー。

今年は、暖かくなるのが早いですね。
フィラリアを媒介する蚊の発生も早そうです。
今回はフィラリア予防薬のお話です。フィラリア予防薬は「予防薬」という名前で呼ばれていますが、厳密に言うとフィラリア幼虫の「駆除薬」です。
　犬が蚊に吸血されるときにフィラリアの幼虫（ミクロフィラリア、通称mf）が犬の体内に入り込んできます。体内に入り込んだ幼虫は、数ヶ月犬の体内を移動した後、最終的に肺動脈という心臓と肺の間にある大きな血管に到達し、そこに寄生します。フィラリアの予防薬は、犬の体内に入ってきた初期の幼虫を退治することによってフィラリアが犬に寄生するのを防ぎます。おおよそ1ヶ月に1回の投薬で感染をほぼ100%防げます。つまり、お薬を飲ませたらその先1ヶ月フィラリアの感染を防御するのではなく、蚊に刺されたときに体内に入り込んできた幼虫を退治するのがフィラリアの「予防薬」です。
　あくまでも「予防」という考えであれば、ある場合を除いては副作用の出るようなきつい薬ではないので早期から予防薬を飲ませても一向に構いません。しかしながら、実際の予防期間は血を吸う蚊が出始めたらお薬を飲ませていただき、蚊がいなくなって1ヵ月後まで飲ませていただくのが理想です。9月くらいで投薬を終了してしまうと結構フィラリアに感染してしまいます。何事も最後が肝心です。尾張旭市や瀬戸市では11月下旬か、12月上旬まで予防薬を飲ませてあげてください。
　フィラリアの予防薬には、フィラリアの成虫を退治する効果はありません。フィラリアが肺動脈で成虫になって、ワンちゃんに害を及ぼす前に確実にお薬を飲ませて、大事なワンちゃんをフィラリアから守りましょう。

フィラリア予防薬を処方させていただく前には必ず血液検査が必要です。ワンちゃんが知らない間にフィラリアに感染していて、血液の中にフィラリアの幼虫が存在している状態で予防薬を投与すると、血液中の大量のフィラリアの幼虫が死んだ影響で、ワンちゃんがショック状態に陥ったり、最悪ショック状態から死んでしまうこともあります。
　つい、うっかりしていて去年のフィラリア予防のお薬が残っていてもいきなり飲ませるのはやめてくださいね。とりあえず、血液検査をさせていただき、飲ませても大丈夫なのを確認してから、去年の残りから使用してください（ただし薬にも使用期限がありますのでおととしの薬は使用しないほうが無難です）。
　ワンちゃんのための予防薬がワンちゃんの状態を悪くさせていたら全くもって話になりませんよね。
　フィラリア予防薬を飲ます前にまず血液検査をさせていただくのはこんな理由があるのです。

今年も狂犬病注射のシーズンが始まりました。
昨日は朝から尾張旭市の狂犬病集合注射でした。
毎年の事ながら、地域によってワンちゃんの特徴が明らかに違います。午前中の場所は私が問診で、もう一人の獣医師が注射を行いました。午前中の会場のワンちゃんは、みんなおとなしくお利口さんでした。午後からは私が注射をしていたのですが、なかなか腕白な子が多く、油断すると噛まれそうでした。ちょびっとアドレナリンが出て、もう少しでスーパーサイヤ人になるところでした。
　今日はとても穏やかに、自分の病院にくるワンちゃんに注射しています。やっぱりうちの病院に来てくれる子はお利口です。

今は、子供たちが春休みです。うちは日曜日も診察をしているので、普段家族サービスがなかなかできません。したがって、春休みの休診日は必然的に家族サービスとなります。
　今日は花見を兼ねて岐阜公園へ行ってきました。久しぶりの岐阜です。学生時代6年間すごした場所ではありますが、卒業して11年も経つと町並みもずいぶん変わっています。私が学生時代ウエイターとしてバイトしていた金華山の麓のファミレス「地中海」は今はもうバーミヤンとファミリーマートに変わっています。
　ところで、岐阜公園と言えば、ロープウエイということで、ロープウエイに乗って岐阜城にも行ってきました。その途中で「リス村」があります。東海地方出身の30代から40代の人だったら「リスと遊ぼう!!金華山。」というCMをおそらく知っていることでしょう。
　子供たちが入りたがったので、入場料を5人分払ってリス村へ入りました。ところが、リスはこっちに無関心で全く寄ってきません。リスと遊ぼうと唄っているくせに全然遊んでくれません。これじゃまるで、きれいなおねーさんがいる飲み屋で高い入場料払って、ワクワクしながらこっちに来てくれるのを待ってるうちにタイムアウトになってしまうボッ○ク△バーと一緒です。リス村のスタッフいわく、今日は朝からお客さんがたくさんでリス君たちはお腹いっぱいなのだそうです。そういえば、掛川にある花鳥園も朝早く行くとお腹をすかせた鳥さんたちがわらわら寄ってくるのですが、昼過ぎに行くとお腹いっぱいでほとんどこっちに寄ってきません。動物は正直ですね。ちなみに上の写真はやる気のないリス君たちです。

　金華山から下山して、麓の公園で子供を遊ばせていたら、偶然にも大学時代の1つ上の先輩で、桑名犬猫病院時代の先輩でもあるE森先生にばったり会いました。E森先生は岐阜市で開業されているのですがやはり水曜日休診のため、子供を連れて遊びに来ていました。予期もせぬ嬉しい再会でした。
　今度は病院にゆっくりお邪魔するつもりなのでそのときはよろしくお願いしますね、E森先生。

　今日は楽しい1日でした。夕方まで入院患者さんをチェックしてくれた萩原先生に感謝です。

ちなみに桜は満開でとてもきれいでした。