2008年01月25日(金)
リバウンド [院長日記]
やっと、本格的に冬らしくなってきました。
そのせいで、夜の6:00以降は病院も開店休業状態です(泣)。寒いとほとんど患者さんが来ません。かといって病気の子がいない訳でもなく、午前中と午後イチは急患ラッシュだったりするので、気が抜けません。ほんと、人の流れは読めません。
ここ数日でずいぶん膝が動かせるようになってきて、膝関節の可動域も広がってきました。こないだの水曜日に整形外科に行って再診してもらったのですが当分はスポーツ禁止ということでした。
しかし、運動してても、そうでなくてもお腹は減ります。そのうえ、「スポーツ禁止なら、走りに行けないや」と自分で納得し、仕事が終了しスタッフみんなが帰ると同時に「プシュッ」と麦ジュース(アルコール入り、ビールとも言う)を飲んでしまいます。仕事のあとの一杯はサイコーです。膝以外はすごぶる健康なため、食事が楽しみで仕方ありません。こんな生活ばっかり続いているので、2kgほどリバウンドしてしまいました。夜寝る前に、愛犬「きなこ」と一緒に近所を30分ぐらい散歩したぐらいでは、全くカロリーを消費できません。
膝の具合がよくなったらゆったり走って、じっくり体を絞ることにします。
とりあえず、今度の休日には友人と飲み会なのでそれが終わってから考えます。連れと飲み会っていいですよね。ほんと楽しみです。最近、外遊びの趣味が魚釣りなら、インドアでは居酒屋などで連れと飲むのが趣味になってきました。
毎日せっせと膝に湿布を貼って、非ステロイド系の抗炎症薬を飲んで、膝の回復を待つことにします。
Posted at 19時02分
2008年01月24日(木)
ひげ [院長日記]
イメチェンを狙い1週間前からあごひげをのばしてみました。
うちの病院に来ていただいている飼主さんにも、けっこうひげをたくわえている方がいて、皆さんとてもダンディです。少しばかり私もまねしてみようと思い、あわよくば、30代後半の男の渋みを醸し出そうと目論見ました。
ところが、あごにちょろっとショボい、カタカナの「へ」のようなひげが申し訳程度に生えただけでした。
しかしながら、娘にとても不評で「はやく、剃って」と大ブーイング。しかたなく、昨日剃りました。
胸毛も全くなく、腕の毛もほとんど生えない体質なので、ダンディに髭をたくわえるなど、無理なようです。
ちなみに鼻の下のひげはおそ松君に登場する「イヤミ」みたいなチョビ髭(シェーの人)になってしまうので、やっぱり無理ですね。
Posted at 15時44分
院長不在のお知らせ [お知らせ]
セミナー出席のため
2/2(土) 午後診察・院長不在
院長診察をご希望の方は午前診察に来ていただくようお願いいたします。
また、午後診察は、獣医師が1名となるので診察までに時間をいただくかもしれません。あらかじめ、ご了承していただくとともにお時間に余裕をもってお越しいただくようお願いいたします。
Posted at 10時59分
2008年01月20日(日)
前十字靭帯断裂 [病気に関するお話]
最近、自分が膝を痛めてしまったので、今回は膝の怪我の話です。
ワンちゃんで時々、はしゃいだ後や段差をジャンプした瞬間、「ギャン!!」と叫んだと同時に後ろ足がほとんど着地できず、上げっぱなしになってしまい病院へ連れてこられることがあります。
けっこう多いのが、前十字靭帯断裂と、それにともなう半月板損傷です。前十字靭帯とは膝関節の中にあり、太ももの骨(大腿骨)とその下の骨(脛骨)をつなぐ強力な靭帯です。膝に靭帯が許容できる範囲を超えた負荷がかかると断裂してしまい、着地できなくなります。
診断は主に触診で行います。「ドロワーサイン」が確認できれば完全断裂であり、手術が必要です。
「ドロワーサイン」とは前十字靭帯が切れてしまうと、大腿骨と脛骨をがっちり固定することができなくなるため、触診のとき膝関節に力をかけると「カクン」という感じで脛骨が前方へスライドしてしまう現象のことです。
正常膝では「ドロワーサイン」はみられません。一般的に15kgまでのワンちゃんであれば無麻酔で診断できますが、大型犬やその子の性格によっては麻酔をかけて脱力させないと診断できないこともあります。このとき、膝を動かしたとき「パキッ、パキッ」というクリック音が聞こえるようだと半月板も損傷していることが多いです。ほとんどの場合、診断と同時に膝関節のレントゲン写真を撮影し、膝関節内のダメージを同時に評価します。
一般的には放置しておくと、重度の変形性関節炎を引き起こすためできるだけ早期に手術をするのが望ましいと考えられますが、最近は手術をしない保存療法も有効であるという考えも出てきています。急性の外傷による靭帯断裂であれば手術で良好に回復します。ただし、もともとの関節炎や内分泌疾患の影響で、靭帯が脆弱になった結果の断裂では、手術したのに歩様状態はいまいち改善されないこともあるので要注意です。
手術法はさまざまです。残念ながらどの手術を行っても多かれ少なかれ、膝の関節炎を引き起こします。手術の目的はできるだけ早期に膝の機能を回復させることと、少しでも関節炎の進行を軽度にすることです。
手術方法はとてもたくさんあります。現在は、今までやられてきた手術方法と新しく考案された手術法の過渡期であり、どの手術方法がベストかわかりません。
最近まで、前十字靭帯断裂で半月板損傷を併発している場合、可能な限り損傷した半月板を除去することが推奨されてきました。実際、私が手術をする際は損傷した半月板と切れた靭帯はできるだけ丁寧に切除しています。しかし、最新の知見(2007.12月 獣医畜産新報)では、半月板を切除すると残った半月板に大きな負荷がかかり、結果的に関節炎を助長すると書かれています。しかしながら、出所は忘れましたが、犬では半月板をすべて切除しても問題は起こらないと書かれているものもありました。
半月板ひとつとっても、諸説がありますので手術方法のバリエーションの多さは推して知るべしです。
実際やっている先生は各々が、自分の術式がベストと考えています。うちではいまのところ、昔からやられていて治療成績のよい関節内法であるオーバーザトップの変法と関節外法の脛骨・外側ファベラ締結術の併用を行っています。数年後にはまったく異なった術式を行っているかも知れません。
更に、最近では人間と同様、術後できるだけ早期のリハビリテーションが、機能回復に重要であると言われてきています。手術して「はい、終わり。あとは時間が治してくれるでしょう。」というのではないようです。術後、ひたすら安静というのは時代遅れのようです。
内科分野もそうですが、整形の分野もどんどん治療に対する考え方が変化してきているので、より治療成績が良く、動物に負担がかからない治療法を選択していかなくてはなりません。
Posted at 08時33分
祝日は休診です [お知らせ]
今更ですが、うちの病院は祝日は休診です。したがって
2/11(月) 建国記念の日
はお休みですのでお間違えないようにお願いいたします。
Posted at 08時19分
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