2010年05月07日(金)
クロ永眠 [院長日記]
とうとうこの日を迎えてしまいました。
我が相棒のクロが一足先に天国へ逝ってしまいました。推定で15〜16歳でした。
去年の11月に危篤状態になったため、家族みんなに万が一の時の心の準備をしておくように言い聞かせてありました。その時は、集中的な治療で、何とか状態は上がってつい数日前までご機嫌な状態で暮らしていました。しかし、昨晩とうとう力尽きてしまいました。
クロは、私が大学を卒業し獣医師として就職をするときに一学年上の先輩が実験で使わなかった(まだ体が小ぶりで実験に使用できなかった)猫を譲りうけた子でした。
言ってみれば、嫁よりずっと付き合いの長い相棒でした。私がまだ駆け出しのころから、数年前に亡くなってしまった猫のシロとともに私を支えてくれていました。
つい最近まで、夜中の手術が何時に終わっても、また、夜中に魚釣りから帰ってきても、必ず出迎えに来てくれていました。朝は目覚ましがなるまではじっとしていて、目覚ましが鳴っても私が起きないと腕にすり寄ってきて起こしてくれました。
夜、晩酌をしていると、必ず私の近くに座って機嫌良く喉をごろごろ鳴らしてお伴をしてくれました。
病院が開院した当時は、クロもまだ若かったので、何度も輸血のドナーとして活躍してくれました。
そんな、クロでしたが病気(腫瘍)には勝てませんでした。
今日は幸いにも、病院の診察が朝イチから大忙しだったたため、悲しみに浸る間もありませんでした。しかし、夜になって入院の動物の様子を見ていると、ついクロの事を思い出してしまい、目の前が涙で曇ってしまいます。
子供たち3人には、いつクロが天国へ旅立ってもいいように心の準備をしておくようにと偉そうに言ったのに、一番心の準備ができていなかったのは、どうやら自分だったようです。
いつもクロのいた場所に、いつものようにクロがいない・・・・・・・心の整理をするのにしばらく時間がかかりそうです。
写真は若かりし頃のクロです。
Posted at 00時15分