2009年05月26日(火)
苦悩 [院長日記]
最近、難解な症例が続いています。
飼い主様と相談して様々な検査をさせていただきながら、病気を探っているのですがなかなか確定診断へ行きつきません。
確定診断ができても、結局は予後不良(治癒する見込みがなく病状の悪化の一途をたどるもの)であったり、厳しい症例が続いています。
自分なりに、がんばって勉強会に出席し、新しい知識を吸収しているつもりですが、まだまだ勉強不足のようです。世の中のスペシャリストと呼ばれる獣医師たちは、普段の診察も当然のようにこなしつつ、自分の得意分野を持って、他院からの紹介もどんどん受け入れています。
どうしたら、スペシャルな獣医師になれるのでしょうか?
人間の医師も含めて、小動物獣医師は神様ではないので、寿命が終了しつつある命を蘇らせることはできません。しかし、病気の診断を早期にかつ正確にすることができれば、飼い主様と相棒(飼育動物)の幸せな生活を1日でも長くする手助けができると思います。
難しい症例が来院する度に、こんなことを考えてしまいます。
根気よく動物を病院に連れてくる飼い主様といろんな検査に文句ひとつ言わず?(怒って吠えるワンちゃんや攻撃してくるニャンコもいますが)がんばって耐えている動物の期待に答えるような獣医師にならなくてはなりませんね。
Posted at 23時58分