2008年12月28日(日)
お尻かじっていいですか? [院長日記]
先日、尻尾の付け根からお尻にかけて脱毛と炎症で来院したゴールデンレトリバーが来ました。
担当したのは、勤務医のH先生(本人希望により匿名)でした。
皮膚病の検査の1つで、スクラッチという皮膚を削り取って寄生虫がいないかどうか調べる検査があります。
その検査をさせてもらうために飼い主さんに対してH先生が言いました。
「お尻かじっていいですか?」
飼い主さんは一瞬、キョトンとしましたが「ああ、どうぞ」と言われました。
年頃の独身の女性獣医師がワンちゃんにむかって「お尻かじっていいですか?」とはどんなことでしょう。
イメージ的にはH先生がワンちゃんのお尻をガジガジかじっている状況でしょうか?
いったいワンちゃんのお尻をかじって何がわかるのでしょうか?お尻の噛み心地やお尻の味で病気の診断がつくものでしょうか?
そんな訳ありませんよね。
H先生は静岡出身ですが、うちの動物看護士の1人も静岡出身がいます。静岡では「削り取る、ひっかいてこする」という意味で「かじる」と言うそうです。
3年以上一緒に仕事をしていますが「皮膚をかじる」という言葉だけは何度聞いても違和感を覚えてしまいます。微妙な場所(お尻、陰部、鼻、耳な)の皮膚病のときはH先生の「○×かじらせてください」というのを聞いて思わず笑ってしまいます。飼い主さんもよく笑ってます。
ホント、方言って面白いですね。
Posted at 10時06分